2026/06/19 21:33

S.A.A.用本革ホルスターと云えば、思いつくのは西部劇でもお馴染みのガンベルトではないでしょうか?
ガンベルトにぶら下がっているホルスター部分。ダブルベルトループのホルスターを多くの方が思い浮かべると思います。


以前、お客様のご注文でダブルループホルスターの製作ご依頼を承り、製作をし納品いたしましたが、銃を抜いた時に一緒にホルスターが持ち上がってしまうというフィードバックを頂き、それ以来、ダブルループホルスターについての研究を始めることにいたしました。色々な映画も観ましたし、関係書物も物色いたしました。

色々と研究しているうちに、やはりループ部分とホルスター部分をつなぎ留める方法が、一番の解決策ではないかという結論に行き着きましたので、ここでご紹介したいと思います。

先ず最初に考えたのは、上の写真にあるように、ダブルループ部分に切り込みを入れ、帯状のベルトとホルスターとを縫ってしまう方法ですが、これをするとベルトに通すことが出来ても、ベルト上でホルスターが右往左往してしまい銃を抜くとやはり、ホルスターも一緒に着いてきてしまいますし、ベルト部分に切り込みを入れたものでしたら、右往左往のストレスは軽減できるのですが、銃を抜くとなりと抜けてしまいます。ましてダブルループホルスターだけをご購入いただいた方には効果はありませんということで却下といたしました。

次に思いついたものは、そもそもダブルループホルスターは作らない!という案でしたが、それはナンセンスですぐに却下といたしました。

そんなこんなを続けている真下こうしたら良さそうと思いついたのが、今のスタイルの土台となりました。それはダブルループの帯状の物はアクセサリーや装飾として考えるという発想です。

内容はこうです。ホルスター部分に穴を開け、そこに革紐を通してしまい、その紐の先端をダブルループ部分にも通す発想です。そのようにすればホルスターとループを接続できて、これはかなり効果的でホルスターとループを一本の革紐でつなぎ合わせる!ことが可能となります。

あとはその革紐の行方となります。つないだところで銃を素早く抜くと、やはり離れてしまう事があり、効果があってもイマイチ!納得のゆく結果ではありません。そこでもう少し考えることにいたしまして、ある時にふとひらめいたのは革紐の行方を最終的に太ももへと束ねることです。思い立ったら早速テストということで、その革紐を太もも部分へと回しそこで留める方法を実験してみました。
結果、ホルスター部分とループ部分をつなぎ、太ももで結束することで、銃を素早く抜いた時でも太ももでしっかりと固定をされて、ホルスターが持ち上がらない構造を開発することに成功いたしました。

要点としては、最終的には太もも部分の革紐でまとめてしまう!至ってシンプルですが、何て合理的な考えと個人的には関心致したしだいです。

このことを開発してさらに新たな発見もあり、先ほど書いた帯状のものですが、輪っかにしてアクセサリーとしてホルスターに縫い付けたり、ベルトループ部分から輪っか状に出してそこにホルスターを差し込むという使い方で、デザイン上のアクセントとして効果的に自由に使用できるようになり、精力的に使わせてもらっており、多くのお客様からもお慶び頂けるようになりました。

と、今回はダブルループについてのお話をさせていただきました。最後までお読み頂きありがとうございました。
JTGS カワハラカズノリ