2023/03/18 09:12


こんにちは。JTGSカワハラです。

今回はデトニクスをモチーフに製作いたしました本革・手縫いのホルスターを
ご紹介いたします。

デトニクス・.45コンバットマスターは1970年代後半にパット・イェーツらアメリカ・デトニクス社
のエンジニアによって、1911をベースに開発されたコンパクトピストルです。

私が所有しているものは東京マルイから発売されているもので、コンパクトガンでありながら、
ブローバックはするしシルバーボディーで高級感漂う所有感を満足させてくれるトイガンです。
試射したところやっぱりこのトイガンは隠し持つようなホルスターだったら
カッコいいなぁーと実感いたしました。「LCP」や「ボディーガード」ほど小さくなく、
コンパクトガンでありながら存在感のあるボディーで使い勝手が良いので、サバゲーでもシューティングマッチ
活躍してくれそうです。

このデトニクスをモチーフに数々のホルスターを製作しております。
ヒップホルスターやショルダーホルスターを製作しておりますが、
どれもこの銃のホルスターを製作する上で注意する点はリアサイト位置が通常の自動銃よりやや前方にあり、
所謂中途半端な位置にあるためここをどうするか?に焦点を合わせております。

出来ればデトニクスはこのリアサイトの位置が特徴的であり、カッコいいので
ここをピックアップしたデザインを考えております。ある程度の型紙はあるものの
どの銃も同じではないので、その都度型紙を作っているワケにはいかず、
ぶっつけ本番で製作することがままあります。
この銃もその類に属するハンドガンで一応ベースとなる型紙から革を裁断してから、
トイガンの型に合わせて細かな裁断を行って修正をしながら製作しております。
ですから、当店のホルスターは同じものは一つとしてないのです。大量生産が出来ない理由ですね。
効率という観点から云えば実に非効率であり、時間がかかる上に組織化ができないのですが、
それでも私は良いと思っております。
効率が悪いということは、言い換えればその都度細かな変更をすることが出来るということであり、
それがオーダーメイドのホルスター製作に貢献しています。
お客様の顔や使い方を想像しつつ、細かな使い勝手をその都度修正できる強みがあります。
ここを当店は重視して製作を行っております。

当店のホルスターは天然革を使用しておりますので、メンテナンスはある程度は必要となります。
だからと云って神経質になり過ぎる必要はありません。
一か月に一回程度、市販の「ミンクオイル」で革に保湿を与えるように塗り込んでいただけたら
メンテナンスは完了で、驚くほど何年もご愛用して頂けます。
また雨なので塗れてしまった場合は水気を拭き取り、陰干しを行った上に仕上げとしてミンクオイルを
塗り込んでいただけたら完璧です。

経年変化をお楽しみ頂けるのも革の特徴で、新品で購入した際は固かったものが、徐々に使い込むほど
馴染んできて柔らかくなってきたり、ミンクオイルにより色の変化で艶やかになってきたり、
まさにお客様が育てるホルスターになります。これは革ならではのものですので、どうぞこの
機会に革の魅力を体験していただけたらと思います。

今回もご視聴・最後までお読みいただきありがとうございました。